AHI国際研修2005取材ノート


AHI国際研修2005取材ノート

愛知県日進市にあるNGO(海外協力団体)、アジア保健研修所(AHI)で現在9月初旬から10月上旬まで行われている国際研修を取材しているホームページ担当ボランティアの日々の感想を綴ったノートです。

2005年10月01日

国際研修と日進と私

今日の午前の訪問先は、なんと取材者自身が事務局長を務めるNPO法人
というのも、このNPO法人は、市民と市役所職員が一緒になって、参加型で作られた
「日進市環境基本計画」という、これまた日進市の「市民参加」の取り組みから生まれた
団体なのです。
国際研修の中での「日進シリーズ」も、この訪問が最終日。

職員に連れられて研修生たちが事務所に入ってきて、顔なじみの取材者の出迎えに
「あーこんなところに君が!」「これが君の団体、ここが君のところの事務所なんだ!」
と驚きと納得の入り混じった表情。
団体紹介のためのスライドとスクリーンを忘れるといったどたばたもあり、
狭い事務所で混み合いながら、いつもと違う場所での「パーソナル・シェアリング」、
今日は、取材者の番。
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posted by kani at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

日進づくしの1日

今日のお題はAHIのある日進市。
というのも、日進市では近年、「自分たちのまちのことは自分たちが主体的になって関わろう」と、
市民が行政のお仕事に積極的に関わる「市民参加」または行政との「協働」によるまちづくりが
盛んになってきています。

一方AHIの研修では、ここ数年「NGO・住民組織・行政」の「三者協働」による保健開発、
ひいては人々が健康になるためには保健の分野だけでなく地域の全体的な開発にもつながる、
と日本で言う「まちづくり」にも注目しています。

…ということは、せっかくAHIのお膝元にあって、「協働」や「まちづくり」、「参加型」という
共通項のある取り組みを行っているのだもの、そんな日進から学ばない手はない、
というわけで、国際研修では日本の事例の1つとして日進市での取り組みも教材に取り入れています。今日はそれを集中的に学ぶ1日というわけです。

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posted by kani at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 研修レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月26日

ベテラン技

今日、自分たちの活動戦略を披露してくれた2人は
どちらも経験の豊富さを伺わせ、内容的にも「ワークショップ」を心得た充実したものでした。

まず最初にワークショップを担当したのは
AHIと長く協力関係にあるフィリピンのNGOからの研修生で、
与えられた時間を楽しいゲームで始めてくれました。

NGO、住民組織、政府の代表者としての3人を別室に移動させた後
残ったメンバーで手をつないで輪になり、つないだ手の間をくぐって
それを繰り返して輪をどんどん絡ませます。

もつれ状態が固くなってみんながもう動けない!という状態になって
別室の3人を呼び寄せ、その3人にもつれを解かせます。
これがなかなか解けない。

やっと解けたところで、今度は全員で輪になって、さっきと同じようにもつれを作ります。
今度は、外から人に解いてもらうのではなく、
絡まっている自分たち自身で動いてもつれを解きます。
すると…不思議不思議、さっきよりも素早くもつれがほどけていきました。

この一連のゲームが意図するのは
「問題を外部の人がやってきて解決するよりも自分たちで取り組んだ方が簡単に解ける」
といったようなこと。
つまり外国からの援助機関などが外からやってきて問題に取り組むよりも
住民自らの手で自分たちの問題を分析し解決をした方がいい、ということ。
なるほどなぁ、うまいなぁ、と感嘆。

午後からジェンダー問題について担当した研修生は
他の研修生2人にお願いしてロールプレイ(というかショートコント?)を用意していました。
これがまた、大爆笑。

「妊婦の妻」役を任された若い男性の研修生、これまた女性に見えてくるから不思議(笑)
大きいお腹を抱えながらせわしく家事をして、帰ってきた夫の世話をします。
「夫」役の(男性)研修生に「まぁ、私の愛しいダンナ様!」と呼びかけ大爆笑(笑)
この夫役の研修生がこれまた板についていて、そういえば確かに素敵な男性だわと(笑)
2人並んで座ると結構素敵なカップルかも(笑)。
さすがよく見ているなぁ…と変なところに感心(笑)。

しかし、ただ知識を詰め込んだり、自分たちの活動内容を説明したりするだけでなく、
こういったお楽しみを取り入れ、巧みに教わる側を巻き込んでいく手法は、
なかなかこなれているなぁ…ベテランのなせる技ならではだなぁ…
とそんなことを思った1日でした。
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2005年09月25日

every dog has his day??

今日はフリーサンデー、月〜土は研修にカンヅメの研修生が
唯一外に出て、自由に行動できる日曜日。

私は知り合いの人がたくさん関わっている日進市の市民グループ「天白川で楽しみ隊」の
月例活動日(この日は川で魚とり)に研修生をお誘いして、5人が来てくれることに。

その中に、今年の研修生の中でもあまり英語が得意でなく
研修中もあまり自発的に発言することも少なく
最近はお腹が痛いと訴えていたりその前の日の視察地訪問では車酔いをしたりしていた
研修生の方がいました。
私もここ1、2週間、少し気にかかっていたりしたのですが…。

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2005年09月19日

研修生自身が教えあう

昨日までのホームステイの疲れが残っていてみんな眠たそう。それでもホームステイの感想を出し合う時間になると、1人3分厳守と言われていたのにほとんどの人がかなりオーバーして自分の経験をどんどん話す。3分で話し尽くすのは無理だったようだ。

予定時間から大幅に遅れて先週の笹島訪問などを通じて学んだホームレス問題についてのまとめをした後、午後からは今週以降の研修のスケジュールを立てた。研修開始直後に出し合った「自分がこの研修でみんなに共有できること」と「自分がこの研修で知りたいこと」を、明日以降の2週間のスケジュールに割り振っていく。

出てきたものが多すぎて全部2週間で消化しきれるのだろうかと最初は思ったが、「Where to go(第3モジュール:どこへ向かうのか…これから目指すべきビジョン、将来像)」「How to go(第4モジュール:どうやって向かうのか…ビジョンへ向けての戦略、アプローチ)」という大見出しとNGO、住民組織、行政別に分けて、さらにこれは研修の流れの本筋となるもの、ちょっと外れているものに分類すると、随分すっきりした。本筋で学びたいことは次々と埋まっていき、外れているものは投票をして希望者数の多い順に時間があれば行うということに。(AHIの職員で教えるものもあるけれど)これだけ多彩な引き出しを研修生自身が持っているということは凄いなと感心。果たしてヨガは実施されるのか?!
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2005年09月16日

最初のグループ作業の成果

先週から3グループに分かれて取り組んでいた「赤ちゃんの死からその背景にある問題を考え、自分たちが置かれている地域的・世界的状況を分析する」表(チャート)作りも、今日が発表の日。午前・午後の半分かかって表を完成させ、グループ別に順番に発表していく。一昨日・昨日と神田さん、佐藤さんのセッション(講義)だったためこの作業から離れていて、少し間が空いてしまった感があるが、お2人が提示してくれた話もこの表の中に加え、いざ発表へ。

長い時間をかけて表を完成させたつもりだったが、発表するとどのグループもうまく1つのことからその原因、そしてその原因の原因の追究への展開ができなかったり、「主な原因」「根本的な原因」を見つけたつもりが訂正を受けたり、なかなかうまくいかない。ワークショップは朝飯前のはずのフィリピンチームはきれいにまとめすぎて「もっと他にも原因は考えられるはず」と指摘されたり。

自分たちでまとめてきたものをファシリテーター役のスタッフたちに直されているのを見ていると、これってファシリテーターというより先生みたいだけど、どこまで自分たちの自主性に任せるのが参加型で、どこまでがファシリテーターの役割なのかな…?と分からなくなる。これが研修期間中にこれから変わっていくのかな…?
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2005年09月14日

日本の経済発展と影

この日は佐藤さんの「プライマリー・ヘルスケア」「グローバリゼーションと保健」についての講義。佐藤さんの講義は大事なポイントを簡潔に押さえていて、しかも楽しくて面白い。

夕方には明日の笹島でのホームレス支援クリニックの訪問に備え、日本の戦後の経済成長とその影でのホームレスの問題について中島さんから講義。研修生たちは日本の高度経済成長に一様に感心したようで「これだけの成長を遂げた最大の要因は」など熱心に質問したり、1日の振り返りでも口々に感嘆の言葉を述べたりしていた。宇井さんの「経済発展がすべてじゃないのよ」という言葉にも、なかなか興奮冷めやらぬようだった。
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2005年09月12日

私たちは今どんな世界に生きているのか

前日の万博見学と地元での綱引き大会参加の疲れが見えるのか、アクティビティチームが研修中に何度もゲームを企画。

「自分たちの置かれている状況を分析する」ということで、東南アジア・南アジア・フィリピンの3グループに分かれて「赤ちゃんが下痢が原因で亡くなった」という事例から、あらゆる原因を考え、根本的な問題を探るワークショップ。

研修生によってこういったワークショップへの慣れは様々で、さすがフィリピンチームは慣れたものでスムーズに図表を仕上げていくが、南アジアチームは英語への不慣れもあり、話し合うものの頭を抱えて考え込む時間も多く、なかなか表が埋まらない。他にもリーダーシップを取る研修生、聞き手に回る研修生、とだんだん個性が見えるようになってきた。
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2005年09月09日

いよいよ

今日で自分の国・団体発表が終わり、自分の持っている経験・スキルの中でこの研修で分かち合えるものを出し合ったところで、今年のメイン・ファシリテーターの宇井さんから研修の骨組みについて提案が。初日に「研修スケジュールは真っ白で、あなたたちが自分の手で作り上げていくものです」と言われ、これからどんな風に研修が進んでいくのか不安げだった研修生たちも、5つのモジュールに基づいて進められていくというシナリオに、すっかり腑に落ちてこれからの見通しがついたからのか、しきりに納得した様子。ここでの研修以外にもいろいろ訪問や視察に行くところもあり、忙しい研修になりそうだ。
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2005年09月07日

研修の外にある日本のこと

午前中は台風のため午後から見学に。午後は川原さんのAHIの設立経緯についてのお話の後、隣にある老人保健施設「愛泉館」の訪問へ。美しい弦楽奏と「ふるさと」の合唱で出迎えてもらう。施設長でもある川原さんの案内で館内を見学。川原さんは「ここに来ると私はまだまだ若い」と笑っておられた。館内最年長の106歳の女性がいると聞き、3時のおやつ中に研修生みんなで挨拶に。代わる代わる研修生がツーショット写真を撮り恥じらう可愛らしいおばあさん。一通り見学を終えて施設を出るとき、2人のおばあさんが見送りにいらして、一生懸命手を振って別れの挨拶をして下さった。1人の方の「もう帰ってしまうなんて寂しいわ。また戻ってきてもらいたいぐらいだわ」という言葉に胸が痛んだ。
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